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ボトックスによるケロイド治療

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2017年8月23日

ボトックスは、シワ治療や咬筋(エラ)の治療、脇汗の治療に使われていますが、米国だとすでにその他の皮膚科疾患にも応用されています。

現在、私が注目しているのが、ボトックスによるケロイド治療です。

現在、ケロイド治療というと、ステロイドの局注(病変に直接注射すること)が治療の中心ですが、ボトックスによる注射が高い効果を得られることがわかり、大きな注目を集めています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25810045

論文を要約すると、ボトックスとステロイドを比べても、ケロイドのボリュームの減少は同等(かやや上)で、かゆみ、痛み、敏感さなどの不快な感覚の改善に関しては、ボトックスが勝っています。

ただし、病変は柔らかくする効果は、ステロイドの方が優っています。

 

さらに、副作用に関しては、ボトックスの方が圧倒的に少なく、ステロイドだと避けられない皮膚萎縮や血管拡張がボトックスにはありません。

さらに注目する点は、ステロイドの注射が4週に1回、合計6回治療しているのに対し、ボトックスは8週に1回、合計3回の治療で比較している、という点です。すなわちボトックスの方が通院頻度が半分で済むということになります。

 

すなわちボトックス注射は、効果に関してはステロイドと同等か、それ以上、副作用は少なく、治療頻度はステロイドの半分、ということになります。

問題は、費用だけでしょう。ステロイド注射は保険適応ですが、ボトックスは自費治療になります。

この記事の著者

花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
東京都、埼玉県でクリニックを5院経営する皮膚科医。テレビ出演多数。皮膚腫瘍治療の実績により アジアの次世代を担うリーダー100人(100Next-Era Leaders IN ASIA2015-2016)に選出される。

花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)

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